「グローバル3倍3分法ファンド」は評価の高いバランスファンド

「グローバル3倍3分法ファンド」は評価の高いバランスファンド 投資信託

日興アセットマネジメントの「グローバル3倍3分法ファンド」は、株価指数先物取引や国債先物取引などを活用した投資信託であることが最大の特徴です。ファンド名である「3倍3分法」とは、「世界の株式」「REIT」「債券」の3つの資産に対して、純資産総額の3倍相当額の投資を行なう運用手法のことです。

グローバル3倍3分法ファンドの特徴

「グローバル3倍3分法ファンド」は、世界の株式やREITに加えて、日本株式および各国国債への投資には先物取引などを活用することで、純資産総額の3倍相当額の投資を行ないます。投資対象資産は世界の株式、REIT、債券の3資産とする「3分法」で、幅広く分散投資を行ないます。

この投資信託では、、純資産総額の範囲で3資産に分散投資を行なう運用手法を「3分法(1倍バランス)」と定義。その3資産について、純資産総額合計の300%を振り分けることを「3倍3分法(3倍バランス)」と表現しているわけです。

具体的には、純資産総額合計の300%のうち「株式」に60%、「REIT」に40%、「債券」に200%という内訳で運用されます。これは純資産総額100%時の「株式」20%、「REIT」13.3%、「債権」66.7%のそれぞれ3倍ということです。

グローバル3倍3分法ファンドの資産内訳

実質的な資産の内訳は「株式」60%は日本株式に20%、海外先進国株式に20%、海外新興国株式に20%となっています。「REIT」40%は日本REITに20%で、海外先進国REITに20%という内訳です。

このほか、債券200%の内訳は日本国債に40%、米国国債に40%、ドイツ国債に40%、イギリス国際に40%、豪州国債に40%となります。

「グローバル3倍3分法ファンド」のポイントは、日本株式および各国国債への投資に先物取引などを活用することで、純資産総額の3倍相当額の投資を行なうこと。そのため「3分法(1倍バランス)」に比べて、日々の基準価額の変動が大きくなるというわけです。

グローバル3倍3分法ファンドと先物取引

ここで先物取引とは「将来のある時点」の売買を約束する取引のこと。別の言い方をすると「原資産が期日にどんな価格になっても、あらかじめ決められた価格で決済することを約束する取引」ともいえます。

この約束の履行を確実なものにするために、取引の当事者が差し入れる一定の金額を証拠金といいます。先物取引は、いわゆる証拠金取引の1つです。

証拠金取引の特徴は通常、差入れる証拠金の額は取引する金額に比べ少額になること。株式の信用取引や外国為替証拠金取引のFXなどと同様です。先物取引では20%の証拠金に対して資金の210%分の建玉を保有できます。これが「グローバル3倍3分法ファンド」が、純資産総額合計の300%を投資できるカラクリです。

グローバル3倍3分法ファンドの仕組み

「グローバル3倍3分法ファンド」の仕組みとしては、基本的には複数の投資信託を投資対象とする投資信託である「ファンド・オブ・ファンズ」です。これに加えて、日本国内の株価指数先物取引に係る権利や、世界の国債先物取引に係る権利に投資をすることで、純資産総額の3倍相当額の投資を行なっています。

一般的に「株式」と「債券」は片方の値段が上がればもう片方の値段が下がると言われています。また、そうした「株式」や「債券」の値動きと連動性が低いと言われるのが「REIT」です。

まずは「グローバル3倍3分法ファンド」は、こうした値動きの異なる複数の資産に分散投資を行なうことで、運用効率(リスクあたりのリターン)が上昇して、価格変動リスクの低減とリターンの安定化を図っています。加えて、先物取引などを活用して純資産総額の3倍相当額の投資を行なうことにより、運用効率を保ったまま、より高いリスク・リターンが期待できるというわけです。

グローバル3倍3分法ファンドの実績評価

現在「グローバル3倍3分法ファンド」の純資産総額は2670億円を超えています。2019年4月事典では300億円ほどだったので、多くの人に注目されている異例の大ヒットファンドといえるでしょう。

基準価額も2019年10月時点で12,500円を超えています。どんなファンドも設定時の基準価額は10,000円でスタートするもの。すなわち、運用が始まってから25%上昇しているということです。

全体の3分の2を債券に投資することで安定感を持たせながら、上がるときにはしっかり上がる特性を持たせている「グローバル3倍3分法ファンド」の特徴が、運用実績として表れているわけです。イメージとしては「株式ほどは下げずに株式のように上がる」投資信託といえるでしょう。