NISA口座の開設を検討しているなら、まずネット証券での開設を第一候補にしてみてください。ネット証券の中では、NISAでIPOを狙うかどうかで、楽天証券が検討対象に入るかどうかが決まります。楽天証券はIPOに対応していません。さっそく、証券会社ごとのNISA口座の特徴を見ていきましょう。
NISA口座開設の証券会社ランキング
ネット証券、大手証券問わずNISA口座での取引内容を表で整理しました。国内株の売買手数料がネット証券だと無料なので、やはりネット証券のパフォーマンスがずば抜けて高いです。
SBI | 楽天 | マネックス | カブドットコム | 松井 | GMOクリック | 岡三オンライン | SMBC日興 | みずほ | 野村 | |
国内株 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
国内株売買手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 買付のみ無料 | 無料 | 無料 | 有料 | 有料 | 有料 | 有料 |
ETF | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
REIT | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
IPO利用 | 可能 | 不可 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 |
外国株 | 米国、香港、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア | 米国、中国、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア | 米国、中国 | なし | なし | なし | なし | なし | 米国、中国、オーストラリア、イギリス、ドイツ、フランス | なし |
外国株売買手数料 | 有料※ | 有料 | 買付のみ無料 | - | - | - | - | - | 有料 | - |
投資信託 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スマホ取引 | 可能 | 可能 | 可能(ブラウザのみ) | 可能 | 可能(アプリのみ) | 不可 | 可能 | 可能 | 可能(ブラウザのみ) | 可能 |
※国によっては無料のこともあります。
どの証券会社も取り扱う商品は、外国株以外では大差はありませんが、売買手数料やスマホ取引の対応有無などが異なっています。
これからNISA口座を開設しようとしているなら、証券会社ランキング1位となるのが総合的に評価が高い「SBI証券」。2位の「楽天証券」もIPO取引ができない以外は同じくらい評価が高くなります。3位は「マネックス証券」です。
NISA口座を開設する証券会社ベスト3
NISA口座を開設する証券会社ベスト1のSBI証券はIPOも利用できて、外国株への対応幅が広いのがポイント。外国株は米国、香港、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシアに対応。当然、売買手数料は無料で、投資信託の取り扱い本数も多いです。
また、初心者だと外国株に投資する可能性は極めて低いと思いますが、SBI証券が一番多くの外国株に対応しており、投資信託の取り扱い本数も多くなっています。
もしどの証券会社にしようか決められずにいたら、とりあえずSBI証券で開設してしまってもよいでしょう。SBI証券本体の証券口座を持っていないなら、この機会にNISAと一緒に開設してみてもよいかもしれません。
NISA口座を開設する証券会社ベスト2の楽天証券は、IPOこそ利用できないものの、SBIに負けず劣らず、楽天証券はおすすめできます。外国株は米国、中国、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシアに対応。説明コンテンツの図解がわかりやすいこともポイントです。
NISA口座を開設する証券会社ベスト3のマネックス証券は、課税口座とNISA口座が取引画面ごとに分けられているので、資金の管理やポートフォリオの管理がしやすいことがメリット。外国株は米国、中国に対応しています。もし米国株と中国株への投資を検討するなら、買付手数料が無料のマネックスも悪くありません。
NISA口座開設に銀行はメリットなし
NISA口座は銀行でも開設できますが、絶対におすすめできません。その理由は大きく3つあります。1つはそもそも商品のラインナップが少ないこと、もう1つは取扱のある投資信託の銘柄数が少ないこと、3つめは預金はNISAの対象にならないことです。
まず取り扱いのある商品のラインナップが多くありません。当然、株やETF、REITの売買はできません。それに、投資信託に投資しようとしても、そもそもの扱い本数が少ないのです。
預金は円預金も外貨預金もNISA対象外ですし、何一つメリットが見当たりません。銀行でNISA口座を開設しているなら一刻も早く乗り換えましょう。